こんにちはー、クヨです!
僕は以前、「“みりん”には、本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ(発酵調味料)の3種類あって、選び方はこうすればいいよ〜」って記事でみりんの種類と選び方を解説しました。
→ 参考:本みりん・みりん風・みりんタイプ調味料の違いと選び方を解説!
その時は「やっぱり本みりんが一番!」っていう結論だったんですが…
今回は、そんな“本みりん信者”の僕が惚れ込んでしまった、まさかの発酵調味料をご紹介します。
それが、味の一醸造さんの「味の母」です。
「味の母」ってどんな調味料?
簡単に言うと、「日本酒+みりん」のような存在です。
料理酒と本みりんを1本で兼ねてくれる、まさにハイブリッド調味料です。
- 料理の味をワンランク上げたい。
- 通好みの調味料を探している。
- 冷蔵庫も調味料も“ミニマル”にしたい。
そんな方に、ぜひ知ってほしい商品です。
商品概要(※2025年6月現在の情報です)

- メーカー名 :味の一醸造株式会社
- 商 品 名 :味の母 300ml
- JANコード:4970828033015
- 希望小売価格:495円(※9月から値上げで 535円 に値上げ予定)
ここがすごい!味の母の魅力3選
🍶日本酒仕込みで“風味が段違い”
一般的な”本みりん”は焼酎を使って作られることが多いのですが、実は「味の母」は、焼酎ではなく日本酒から作られているという、ちょっと変わった醗酵調味料です。
「だから何?」って声が聞こえてきそうですが、やさしくて品のある香りと味になります。
料理の中で「出しゃばらず、でもしっかり支える」感じ。そんな名脇役です。
塩で育てた酵母が“調味効果を底上げ”
味の母の真骨頂はここ。発酵の段階で塩を加えていること。
「え、塩入ってるの…?」と思うかもしれませんが、これが超重要なポイント。
味の母は、「少しでも安く販売するために…だから塩を入れて酒税対象外にする!」という理由で塩が入っている訳ではありません。
塩は“酵母にとって厳しい環境”になり、そこで育った酵母は糖以外のものもエネルギー源にしながら複数のアルコールを生み出してくれます。
その結果、
- 食材に味が染み込みやすくなる。
- 煮崩れを防ぐ。
- 魚や肉の臭みを取る。
つまり「味の母」1本で、料理全体のクオリティを底上げしてくれるんです!
🌾国産米100%。やさしさで“素材を活かす”
みりんには、調味料が食材の内側まで味を染み込ませる力があり、料理をより豊かに仕上げてくれる調味料です。味の母はその力を大切にしながら、素材本来の旨味を引き出してくれるので、他の調味料との相性も抜群です。
そして原材料は、国産米100%。
味を主張し過ぎず、素材そのものの旨味を引き立ててくれるから、煮物はもちろん炒め物にもぴったりです。
僕はこの商品を知って早速試してみたくて、切り干し大根の煮物に使ってみました。
「あれ?いつもと何か違う!」ってなるほど味の馴染みが良くてびっくりしました!
その後、金平ごぼう・ひじきの煮物でも試してみましたが、”ごぼう”や”ひじき”への味染みの良さを感じました!!
【食品の問屋目線】味の母の歴史にも“深み”がある
味の母には、ただの調味料にとどまらない“物語”があります。
味の一醸造さんが創業したのは昭和27年(1952年)。
食べるだけでも精一杯だった時代に、「いつか人々が“本当の豊かさ”を求めるようになる」と信じて作られたのがこの「味の母」。
そもそものルーツは、戦前に創業者メンバーが台湾で酒造りをしていた経験から始まります。
台湾の温暖な気候では、酵母の発酵が早過ぎて酒造りに不向きだったそうです。そんな中で試行錯誤の末に辿り着いたのが、「アルコールを噴霧して発酵をコントロールする」という方法でした。
この経験がヒントとなり、現在の「塩を使った独自発酵法」へと繋がりました。
また商品パッケージに「醗酵調味料」と記載されているんですが、一般的な「発酵」の漢字に酉(さけ)編の「醗酵」が使っているのも、酒造りの技術を背景に持つ商品であるという“こだわりの証”ですね。

食品問屋の立場から見ても、「味の母」は“地味だけど素晴らしい商品”です。
派手さはないけど、素材の旨味を引き出す力、他の調味料との調和、そして背景にあるストーリー……すべてにおいて、信頼できる一本です。
僕の結論:これは買い!
- 味の母は、日本酒ベースの“醗酵調味料”。
- 塩を加えて醗酵させる独自製法で、複数のアルコールがうま味を引き出す。
- 料理酒+本みりんの役割を1本で担う、万能調味料!
「味の母」1本あれば、もう“料理酒”も“本みりん”もいらない。
手軽に、でもちゃんとおいしい――それがこの調味料の最大の魅力です。
調味料って、ついなんとなく選びがちですけど、「味の母」は違います。
素材を活かし、食卓を豊かにしてくれる、まさに“名脇役”だと感じました。
料理好きのあなたこそ、一度は試してほしい。きっと“調味料の見方”が変わります!
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